User:Superstarxalien169
https://archive.org/details/64dream-may-1999-ozidual/64Dream%201999%2005%20%28J%20OCR%29/page/n91/mode/2up?view=theater most of the interview is transcribed below
// ソフトが出てもまだまだ忙しい桜井さん //
「スマブラ」の売れ行き好調でおめでとうございます。ところで、桜井さんは今は何をされているんですか?
桜井 - 今は「スマッシュブラザーズスズ」のアフターケアをしていかなくちゃあいけないなあと思っているところなんです。つまり、「スマブラ|」の施び方について、誤解されていることが多いんじゃないかってことを考えていまして。「スマブラ」は確かに売れましたけど、カンタンに遊べるっていうところが災いして、ちょっと遊んで、底の浅いまま「この程度のゲームなのか」って納得されてしまうケースもあったりするんです。それで、自分でいろいる動き回ったり、インターネットを使って情報を流していきたいど考えているんです。
それは、HAL研さんのホームページで?
桜井 - まだ未公開で、どこのサーバーに置くかも決まっていませんが。今は海外版の作業をしていて、それが終わりしだいってことになります。
海外版も出るんですね。国内版とはどんなところが変わるんでしょうか?
桜井 - エンディングでキャラごとにぜんぜん違う一枚絵が入るようになりました。日本版でも時間があれば各キャラのエンディングに差をつけるようなことをしたかったんですけど…。あと、対戦のバランスを若干見置しているところがあります。海外版は3月末か4月くらいには発売されると思います。
難易度の変更は?
桜井 - 海外の人の好みを考えて、1人モードはやや難しくしています。あとは攻撃したときの普を強い感じにしたり、カートゥーン調にしたりといろいろる試しています。
アメリカ人好みのキャラに変えるってことはないんですね。
桜井 - 基本的にはないです。でも、マリオの頭身が変わりました。日本版では頭がちょっとでっかいマリオですけど、頭を縮めて体をちょっとでっかくしたような…「マリオ64」にちょっと近い感じですね。
じゃあまだまだお忙しい?
桜井 - なんか、全然暇にならないですね(笑)。
// ボーナスステージをクリアすれば必ず上達する //
ところで、遊び方が誤解されているという話がありましたけど…。
桜井 - 「スマブラ」のおもしろいところはやはりら対戦であって、その対戦の多様なスタイルがわからない人たちは、ずーっと大味な攻撃だけで遊び続けていくようなことが起こるんです。たとえば「スト2」であれば、ゲームセンターでうまい人のプレイを見て、「こういう戦い方もあるんだ」っていうような新発見があって、それで繰り返し楽しめるんですけど、家庭用ゲームの場合は閉ざされた枠の中で自分で発見するしかないんですね。で、その手助けとして、メディアが十分に機能していないと感じられたので、「たくさんのお客さんが充分に遊べるにはどうすればいいか]ってことを考えながら、インターネットなどを通じて自分で働きかけようと思ったんです。
ユーサーの反応で印象に残っていることはありますか?
桜井 - やっぱり奥が深い人は奥が深いって言い切りますね。でもそれが分かる人もいれば、わかんない人もいるわけで…。1人用モードを攻略するにしても、ただ単に最終ボスまでクリアするのを目的にするのではなくて、ボーナスステージをいかに早くクリアするかとか、いかに高いスコアを狙っていくかっていうところに遊びとしての面白さがあるんです。あと、これは最終的にカットした部分なんですが、練習問題みたいに最初はピカチュウを選べば「でんげき」でマルを壊せとかいう命題がでて、それをクリアするとマップが変わってギザギザの間を電光石火でうまくぬけろとか、そういう風に難しい問題をクリアしていくごとに全ての必殺技とかキャラクターの特徴がわかるような仕掛けも考えていたんです。でも、そのようなモードを入れるのはムリだってことで、ボーナスステージでなんとかしようということになったんです。ポボーナスステージってちょっと難しめにしているんです。でも、ここをクリアすることでキャラクターの性能を引き出せるようになっているんですね。ですから、これをクリアできたらそのキャラクターについて6割から7害くらいは理解できたと考えていいでしょうね。
// プレイヤーのレベルで最強キャラが変わつてくる //
「スマブラ」最強のキャラはいるんですか?
桜井 - いないと思ってください。ある部分が強いキャラにも必ず弱点がありますし…。あと、「ファルコンパンチ」とカービィの「ストーン」、それにネスの「PKサンダー体当たり」というようなワザも非常に強く設定されていますから「最強のワザだ」って理解する人がいても不思議じゃないでしょう。でも、上上級者同士の1対1の戦闘になれば、十中八九当たらないワザでもあるんです。きれいにかわされたりとか…、むしろランクの低いワザになってしまうんです。それもプレイ人数によっても全然違つてきて、4人用でこれらのワザは使うとヒットすることも多いんですね。ダンゴになってるところにカーンって。だからプレイする状況にもよるし、テクニックをどれだけ使いこなせるかにもよりますので、「最強のキャラは誰か?」っていうのは一概には言えないんです。たぶん初心者から中級者では、カービィやリンクが強いと思うでしょうね。でもカービィは吹っ飛ばされやすいし、リンクも復帰がしにくいっていう弱さを持っていることが数命的なんですね。中級者とか上級者になると、きっとドンキーやフォックス、あるいはネスを最強キャラとして選ぶでしょうね。
桜井さんがよく使われるキャラは?
桜井 - キャラはまんべんなく使っています。そのなかで、いちばんのお気に入りはやっぱりファルコンです。シンブルな奴ほど見ていて気持ちいいんですね。
桜井さんが生みの親のカービィは?
桜井 - 自分ではあんまり使わないです。相手が使うと「この“ピンクだま”めー」って言ってやっつけてしまうわけですけど(笑)。やっぱり玄人向けのナンパー1はフォックスでしょうね。フォックスを使いことなせる人は何をやってもうまいと思います。
フォックスの特性はリフレクターが全てですね。相手が投げつけてきたポケモンボールをリフレクターで自分のものにしてしまうとか、カメこうらを自分のものにしてしまうとか、何でも自分のものにしてしまう。
リーチは短いし、スピードは速いんで自爆しやすいし、使い勝手はかなり下のランクだと思いますよ。でも、自分がサムスで、相手がフォックスだと恐くなりますね。
// 隠しキャラにプリンが管場したワケ //
ところで、「どうして隠しキャラにプリンが?」っていう意見もあったりするんですが。
桜井 - ふつうの格闘ゲームは、基本になる骨格などを一緒に作って、やられるモーションなども使いまわすことができるんです。でも「スマブラ」の場合は基本の8キャラがすべて異なる体型で作られているんですね。その上、やられパターンとか倒れパターン、それに起き上がりら攻撃パターンや崖捕まりパターンなど、それぞれ違う作りをしていて、それらを全て作るのは、ふつうの格闘っていうレベルでみてもすごく大変なことなんです。それで、隠れキャラは基本キャラの骨格を使い回すことを前提にしたんです。なので、ネスとルイージはマリオと同じ骨格でできてるし、ファルコンはサムス、プリンはカービィと一緒というわけなんです。プリンを選んだのはそういった骨格の類似性もありましたが、それとは別に、「人気ポケモンは?」って考えたときに、最後まで残ったのがピッピとプリンだったんですね。カービィ体形でピッピを作ることも可能だったと思いますけど、とりあえずキャラクター的な性格からして、プリンの方がやられ役っぽさがあったので選びました。
プリンの特徴は、か弱いところなんですね。
桜井 - そうですね。ずっと連勝している人が、いきなりプリンを使って場をなごますとか(笑)。
その人もプリンで負けたなら納得いくだろうって(笑)。
桜井 - 逆にプリンで勝ったら、とてもうれしいでしょうし(笑)。実は、プリンの「ねむる」の効果って基本的に眠るだけでなんの意味もないんですけど、眠る瞬間に…一瞬光るんです。だいたいら0フレームくらいの間でしょうか…。その間、プリンは無敵になれるんですね。そのうえ、プリンの中央の部分にあたら判定があって結構強力にできているんです。これらのワザをコンビネーションでつなぎながら闘うと、弱そうなプリンも可能性がちょっとひろがるんです。しかも、やられた相手は届辱的に感じますしね(笑)。
// 「スマブラ」の次はまた新しいゲームを作りたい //
あと「和十字のマークは何?」という質問も多いんですが。